No.0009:素敵な出会いは確率論
2015.03.28

 私は独立してからというもの目下のミッションは自分を、商品を売ることになりました。私は過去に営業の強い会社に所属していましたので、いざ自分が営業をする立場に立ってみて、強い営業力の有り難さ、凄みをしみじみと感じてしまいました。

 そんなで始めた営業ですが、技術寄りで食べてきた私が、いきなりそういった環境に放り出されてスマート・クールに振る舞えるワケもなく、しばらくは右往左往、暗中模索というのが実情でした。真っ暗な中、手探りで、時には足の小指を柱にぶつけたりしながら、ノロノロと進んでは下がって、といったところでした。

外面を優先する人、内面を指向する人。
短期を優先する人、長期を指向する人。
自分を優先する人、グループの成果を大切にして結果的に自分も、な人。
カメラが回っている時とそうでない時の落差が大きい人、変わらない人。
視野の狭い人、広い人。
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 上記のような変数が無数にあって、代入されている値も各々で異なる、つまり多種多様な方々がいますので、自分と完全に方向を同じにする人なんていないのかもしれません。そんな中、少しでも重なる部分を共有して関係を深めていかないことには一人ぼっちです。

 その一方で、抜群の営業成績を誇っていた方のお話の中に 「皆に売ろうとしてはいけない、イケる時だけに集中、じゃないと疲れて結局はイケる時もダメになってしまう」というのがありました。

 自分の思いに共鳴してくれる人もいれば、ノイズに聞こえてしまう人もいます。それは仕方ないことです。自分の欠点を長所に包みこむことで受け容れてくれる人もいれば、欠点をことさらに大きく騒ぎ立てて長所はスルーってことで相性の悪い人もいたりしますから。

 
 そんな玉石混合な状態の中、ノマドの最大の武器である機動力を生かして興味のある方には自分の方から、どんどんお会いしていきたいものです。多くの出会いの、ほんの一握りが自分にマッチするビジネスパートナー、お客様、かけがえのない友人になると思うのです。つまり確率論。そんなことを、このところ確信するようになりました。また、動いているうちに、効果的な方法も見えてきたりします。ただそれは動いてみないことには始まりません。

 私が大切に考えていることは、まずはバッターボックスに立たつことです。そして思いっきり踏み込んでブンブン振っちゃいます。じゃないと修正のポイントも見えてきませんから。そんな自分を笑う人もいるかもですが、振りもしないで・・・ってことで気にしないようにしています。
出会い、そして別れのRolling Stones:Ruby Tuesday