No.0001:クラウドストレージって何?
2015.03.03 

 クラウドストレージとはインターネット上の情報の保管場所です。そんなクラウドストレージを利用することで、例えば、自宅のパソコンで作ったプレゼン用のファイルをクラウドに保存しておくことで、プレゼン会場に向かう電車の中でiPhoneで見ながらイメージトレーニングができて、デモ会場についたらデモ用のパソコンでプレゼン用ファイルを使うことができます。このように クラウドストレージによって必要な時に、必要な場所で、必要な情報を、必要な機器で、利用することが出来るようになります。
 また、 地理的に離れたメンバ同士の情報共有を円滑にできるといったメリットがあります。以前であれば、作成した資料を読んでもらいたい場合、わざわざメールする必要がありましたが、クラウドストレージを用いることで自分のパソコンに資料を保存すれば相手のパソコンにも同じ資料が瞬時に保存されるという機能があります。つまり「自分のパソコン→クラウドストレージ→相手のパソコン」というように情報が自動的に同期される仕組みです。地理的に離れたメンバで構成されたチームにおいて常に最新の情報を共有できることの素晴らしさについての説明は不要でしょう。このように情報が一元化されることで、 この資料、一体、誰が一番、新しいのを持っているんだろう?ってこともなくなります。

 さらにデータの安全性についてのメリットもあります。記憶に新しい3.11の地震。津波によってパソコンが流されたり水没することで貴重なデータが消失してしまったことが随分とあったようです。クラウドストレージに保存しておけば、保存場所は自分のパソコンとクラウドと2カ所になるため データ消失のリスクを軽減することができます

私が利用しているクラウドストレージについて、いくつかご紹介します。

Dropbox
 クラウドストレージの老舗的な存在。そのため殆どのOSに対応しており、対応しているアプリも一番多いと思います。欠点はちょっと利用料が高めです(2GBまでは無料で利用できます)。

Evernote
 NTTドコモが出資、日本経済新聞社と資本業務提携を結んでいるので会社の安全性といった意味で安心感があります。特徴は検索機能に優れていることです。wordやexcel、PDFのファイルの中身の文書にたいするキーワード検索が可能です。さらに画像に写っている文書にも同様の検索ができます。その他の機能として、メモをとったり、webページを保存したりといった機能があります。僕が一番利用しているクラウドストレージです。少しでも気になった情報はEvernoteに放り込んでおいて、必要なときにキーワードで探しています。そんなふうに使うため「外部脳」と言われたりします。

OneDrive
 マイクロソフトが提供しているので潰れる(なくなる)ことがないだろうといった安心感があります。office365(マイクロソフトofficeの月額課金バージョン)を利用すると無償で1TBまで利用できるのでお得感が大きいです。

Flickr
 写真専用。無料で1TB、目安として普通の写真を50万枚といいますから事実上、無制限です。遠方のおじいちゃん・おばあちゃんに孫の写真を見せたいといった時に共有機能があるので便利です。僕はiPhoneを持って2年くらいは全ての写真をiPhoneに保存して持ち歩いていましたが写真の増加とともに厳しくなってきたため、今はFlickrを利用しています。iPhoneで撮った写真を自動的にFlickrにアップロードするといったこともできます。

 いかがでしたか?今回ご紹介したクラウドストレージは時間、場所にとらわれないノマドワーカーにとって欠くことのできないインフラです。情報の伝達手段は、人・馬のリレー(飛脚)による運搬 → 鉄道・自動車・バイクによる運搬 → 電話 → 電子メールといった進化を遂げ、さらにクラウドストレージに発展しています。このような 素敵な進化・発明を過去や常識に「とらわれる」こと無く、どんどんビジネスに取り入れて、ライバルに対する競争のための武器にしたいものですね。チンギス・カンの頃の遊牧民が卓越した乗馬技術で周辺国を圧倒したように。
圧倒的にメロディが美しいbeckのMorning