No.0070:承認欲求〜分かって欲しい!
2019.09.29

 お客さんに尽くしまくっている(言いなりになりまくっている)方を見かけたことはないでしょうか?どうしてそこまで引き受けてしまうのだろう?その報酬で・・・な人を。
 
 お客さんの感謝の言葉、笑顔が何よりもやりがいとか、プロのプライドにかけてノーとは言えないとか、お客さんに嫌われるのが恐い、みたいなことで 無理して安く使われて、その一方でお客には感謝されるどころか、この人、言えば何でもやってくれる、でお客さんの要求は高くなるばかりです。さすがに、それはちょっと・・・と返すと、今までやってくれたじゃない!って険悪になり、遂にはお客さんに捨てられる、そんな残念が待っていたりします。高慢な女性に尽くせば尽くすほど利用され、その挙げ句「あなたは優しすぎたのよ」の一言で関係が途絶える空疎な関係みたいに。
 
 認められたい、こんなに尽くしているのだからきっと分かってもらえるはず、寝ていない俺ってちょっとかっこいいかも!の悲劇です。実はこれ、過去の私の奴隷?時代の黒歴史です。自分に自信がなかったものですから、どうにかして認められたい一心で、自分を犠牲にしているなんて夢にも思っていませんでした。
 
 また、起業したばかりの頃「 頼まれた仕事は断ってはいけない」との言葉を幾度か耳にしました。当時は是可否でも仕事が欲しかったので、それはそーだよな・・・と感じてましたが、後になって、 仕事のない(承認欲求が高い)自分の弱さを見透かされた上での不安を逆手にとったコントロールするためのおっかない言葉だと気づかされました。
 
 私は自分がやりたくない仕事はお断りするようにしています。なんて書くと偉そうですが、自分が気乗りしない仕事は、どうしても品質が低くなり相手をがっかりさせてしまいますし、お客を魅了出来なかった自分に不甲斐なさを強く感じてしまうからです。だから、お断りするのが双方にとってのハッピーなんです。
 
 逆に自分の絶対やりたい!な仕事に対しては、少しくらい報酬が低くても、寝れない過酷な毎日が予想されても、ひょっとしたら自分の能力が足りなくて「オマエ要らないよ!」なリスクが潜んでいたとしても「是非やらせてください!」とお答えします。そういうこと無しに自分が成長できる機会はありませんので。
 
 以上のように自信が無い、つまり僕のこと、分かってよ!な 承認欲求が強い時は、他者にいいように使われる危険性が大きくなります。そうやって誰かの奴隷状態でいることは今流行りの言葉で例えるとサステナブル(持続的)ではありません。体調を崩したり、家族に迷惑かけたり、成長機会を失ったり、といった悲惨のオンパレードです。
 
 それではどうしたら、そうならなくて済むか?私は 自分の強みを徹底的に磨いて、自分の犠牲ではなく価値でもってお客さんを魅了出来るようになる ことだと確信しています。強みを磨くことは簡単ではなく、一朝一夕で出来ることではありませんが、奴隷になるくらいなら!と思うと随分と頑張れるものです。そうやって、何でもいいですからプライドとか信念を持って自分を信じることが出来たなら、自分の意に反して利用されてしまう立場からサヨナラできると考えています。理不尽な要求に対して「ヤ、ヤバいどうしよう・・・」と、かつてはビビりまくてったことに対して、自信が不安の盾となり「この人、一体何を言ってんだろう?無茶を通そうとするなら変に関わんないようにしとこう」みたいな 毅然に基づいた交渉力によって、心乱されることなく平静でいられるようになります。
 
日日是好日(毎日毎日が素晴らしくなるように努めること)
誰からも抑圧されないを表現した歌